ユース育成に定評のあるデンマーク

デンマーク

海外サッカーチームの中でユース育成に力を注いでいる国として知られているのがデンマークです。国としてフォーメーションを4-3-3というシステムに固定し、戦術などを含め一貫性のある指導を行っています。
また、各世代を通して統一された育成方法を実現するために指導者の講習会なども年間で10回ほど行っているなど、選手のみならず指導者の育成にも力を注いでいます。

そういった中でバルセロナがコペンハーゲン郊外にフットボールスクールを開校する計画が発表されました。しかし、若い世代の有力選手を奪われてしまう可能性が高くなることから、デンマークのサッカー協会がバルセロナのフットボールスクール開校を禁止したのです。

デンマークのクラブチームは若手選手の育成に投資し、良い選手に育て上げて海外サッカーチームに選手を移籍させ、その多くの移籍金でまた新たな若手選手を育てる資金に充て選手を育成するというサイクルを持っています。ただ、そのサイクルの途中でバルサのような強豪チームに若手選手が引き抜かれてしまうと、クラブチームの経営が苦しくなるだけでなく若手選手の育成に力を注げなくなるという理由からバルセロナのこういった動きを禁止したのです。